綿の性質

2010-12-18

綿は水に濡れると縮みやすく、シワになりやすい弱点があるが、ポリエステルは水に濡れても縮むことなく、熱セット・形態安定性があるのでシワになりにくい長所を持っている。ポリエステルは疎水性であるので吸湿・吸汗性がなく、衣服着用時に蒸れたりする弱点があるが、綿は吸湿・吸汗性があり、通気性もあって衣服着用時に蒸れたりすることがない長所を持っている。綿とポリエステルを適当な割合で複合することによって、縮みにくい、シワになりにくい、形態安定性のある、蒸れない生地が得られるのである。このように、綿/ポリエステルに限らず、毛、麻、絹においても、いろいろな組合せによる複合繊維がアパレル素材の主流となっている。複合繊維を中心にした素材の評価は高く、欧米のデザイナーブランドとのつながりは大きい。日本のファッション情報企画会社が日本素材のトレンドブックを作成して、欧州に紹介しているか、それを見た海外バイヤーからの問い合わせは最近、とみに高いという。そこには欧州素材には見られない技術と新しい感覚があるからである。日本のテキスタイルメーカーは、もっと自信を持ってもよいと、輸出増大の可能性を示唆する。